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【産後】初期の乳房トラブルと対処法(乳腺炎)

maru
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母乳育児。

その事情を知らないうちは、母乳って自然に出てくるもの、だと思いがちですが、その道のりは結構厳しかったりします。

助産師さんによると母乳は産後数日で勝負が決まると言っても過言ではなく、産後2、3日頑張って母乳の出を良くしないと、その後いくら頑張っても母乳の生産量はそこまで増えないんだとか。

産後の体がまだまだ回復してないことを考えるとタイムリリミットが厳し過ぎるのでは、と思いますが… 

前回同様、今回も完全母乳を目指して、産後間もなく出来るだけ授乳をし、助産師さんのアドバイスに従って産後2日目の朝からは1時間ごとに休まず頑張っていると、良い感じで量が増えてきておりました(さすがに夜一度はミルクを飲んでもらい、休みましたが)。

しかし…

産後4日目からは量がいきなり増えすぎて乳房の張りがとんでもないことに。

これ自体は自然な流れらしいですが、ここからの乳房ケアが大事。

聖路加で入院してる間は1日に何度もマッサージをして溜まった分を出しながらなんとか順調そうに続いていたのですが…

聖路加助産院マタニティケアホームに移動してからもマッサージを続けていたものの、色々な事が重なり運悪く産後10日目にして乳腺炎になってしまいました。

ガーン 😱

実は前回も産後3週間ほどが経った頃、乳腺炎になりかなり辛かったのですが…

またなるとは!

今回の乳腺炎までの経過はこんな感じです…

乳腺炎までの経過 

産後7日目

– 産後張りが続いていて助産院で毎日マッサージをしてもらう。

産後9日目

– 乳首がかなり痛んでいて直接授乳するのが辛かったため、しばらく搾乳で対応することを相談する。

– ちょうどこの日担当だった助産師さんのマッサージがイマイチで(殆どの方は素晴らしいですが)マッサージの後も乳房に痛みがあり硬いまま。下手な自分がマッサージを試みる。

産後10日目

– 乳首の痛みが酷い方の搾乳を続けるが、連続で授乳が二時間ほど続き、体が酷く疲れていた状態。また搾乳の時間を逃してしまう。するとその後乳房の赤みと硬くなった部分に酷い痛みがある事に気づく。

– じわじわと熱が上がり、38度を超え、関節痛、寒気に襲われる。

– 助産師さんに症状を伝えるとすぐに血圧のチェック、お腹の痛み、悪露の様子を確認。

– 助産師さん達に3、4時間ごとにマッサージをして頂き、硬い部分をほぐしてもらう(夜中にも2回ほどマッサージをして頂きました)。

産後11日目 

– 前日の夕方飲んだ解熱剤で一旦熱が下がるが、朝また発熱。

– 助産師さんから病院の受診を進められ、予約までして頂いたので受診することに。

– 実際受診すると子宮の収縮が実は上手くいってないということが確認される。

– 血液検査の結果、炎症の値が高く今回は産褥熱と乳腺炎のどちらかに原因があるという事で、抗生剤を処方される。

産後12日目 

– 数回抗生剤を飲むと熱が上がらなくなる。

– 助産院退院、帰宅。

– 乳房の痛みはまだあるが夜から落ち着き始める。

産後14日目

– 再診。担当先生より炎症の値が下がった事、子宮の状態に問題がないことを確認。入院なしでOK。抗生剤を追加。

– 乳房の痛みがさらに改善される。

産後15日目

– 母乳外来。乳房の状態は落ち着いているものの、まだまだ硬いところがあり、ほぐしてもらう。

– 咥えさせ方、抱き方、乳房ケアの基礎を指導してもらう。

今回の乳腺炎で学んだ事

発熱が続いた時は、落ち込みました。

お腹の傷もまだ痛いのに、体全体がガタガタで授乳をするだけで精一杯。

助産師さんより「今日受診した方が良いと思ったので、もう連絡して予約が取れるか聞いています」と言われた時は、何も言ってないのに、ここまで察して対応して頂いていて本当にびっくり。

さすがプロは違うなと感じました。

乳腺炎の事も心配でしたが、ついでに子宮の状態も確認でき、遅くなる前に早めに問題が見つかって本当に良かったと思いました。

母乳育児は本当に最初が肝心で、次のような色々な要素が合わさってやっと上手くものと感じました。

– 赤ちゃんの吸う力

– 乳首の形

– ママの体の調子

– 体質とホルモンによる母乳の生産量

など

今回助産師さん達から学んだ乳房ケア、トラブルを避けるための授乳の方法をまとめてみると、

– 抱き方を工夫し、色々な抱き方で飲ませる。

– 乳首に傷ができないよう、深く吸わせる。最初は片手で乳房、反対の手で赤ちゃんの頭を持ち、適切な角度で咥えられるように支える。

– 乳房が張っていると傷も出来やすく、滑って上手く咥えられないので、最初に少し母乳を出して乳輪をほぐしてから授乳する。

張っている場所の外側を押しながら授乳すると、その部分に溜まっている母乳が流れて飲めるようになるのでほぐれやすい。

– 自分でマッサージをする時は横になって、乳輪や乳首ではなく乳房の硬い場所を押して残って母乳を出し、ほぐしていく(乳首を刺激しすぎると母乳の量が増え、さらに張りやすくなる)。

– 搾乳だけでは母乳が乳房に残りやすいので、とにかく赤ちゃんに吸ってもらう。

乳腺炎になると乳房が熱くなるが、冷やしすぎると急に量が減ってしまうので注意。アイスパッドなどは直接当てない。

– 熱いタオルを当ててマッサージをすると母乳の出がさらに良くなるので、乳房の状態をみて適切に使い分けが必要。ほぐしには良いが、母乳の出が良過ぎる時は使わない方が良い。普通に乾いたタオルでOK。

– 自分にとって母乳の生産量に影響する食べ物、生活リズムが何か把握しておく。一般的にお汁、お餅などは母乳の量を増やし、脂っこいものは母乳を詰まらせることが多いが、人によって違う。

– 詰まりがひどく赤ちゃんに飲んでもらってもすっきりしない、乳房が張ったまま、硬さが取れないようであれば乳腺炎になる可能性があるので早めに相談する。

最後に

母乳育児は凄く頑張っても全員が上手くいく訳ではなく、母乳が良く出ているママも山あり谷ありですが、コツが分かればある程度のトラブルを避けることは出来るので、面倒でもちゃんと実践していくのが大事だと感じました。

そしてあまり上手くいかない時、何か疑問に感じる時は、問題が大きくなる前にとにかく専門家に相談して思いっきり頼るという事です。

それでは皆さん、母乳であれミルクであれ、新生児の育児は体力的にも精神的にもキツく大変ですが、今日も我が子のため、しばらく授乳頑張っていきましょう。😅

そのうちスクスク育ってそれまでの苦労を忘れさせてくれることに期待です。

Profile
penmaru
penmaru
リサーチャー
観察と文章好きのアラフォー。

外資でマーケティングとPMを経験したジェネラリスト。ブログ開設で保活経験を共有しようとしたが一度挫折。その後、育休中に100以上の記事を書いてからまた脱落するも、意外とブログが読まれていることに気付き妊娠・出産・子育てに役立ちそうな内容を更新している。ママタイトルを持つ前は旅行、サイクリング、写真が趣味。
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