出産・産後:母乳の出を良くする方法は?
出産が近づいているため、最近急ピッチでキッチンの整理をしました。
授乳を辞めてから一年弱が経ち、どんなことしてたっけ?というのを思い出している最中です。笑 😂
さて、前回一度授乳についての話を長々と書かせて頂いたことがありましたが、果たして今回も授乳は上手くいくのだろうか。気になります。
母乳の量が安定するのには個人差はあっても大体2~3ヶ月ほどかかるようで、最初はその量が急に増加したり、減ったりするもの。
私も何度か危機があり、母乳が出なくなったり、また出過ぎで乳腺炎に発展したりとトラブルがありましたので、場合によってどのような対応をしていたのかここで共有しておきたいと思います。
あくまでも個人的な体験から書いていますので、その点ご理解ください。
母乳を増やす方法
1) バランスのとれた食事をする
これは愛育病院と聖路加マタニティケアホームから家に帰ってきて感じたこと。
どちらでもちゃんとバランスの取れた食事を提供していて、聖路加マタニティケアホームは特に自然素材を使った食事を一日3回きっちり食べ、お昼のおやつや夜食まで出ておりました。
(授乳をしているとやたらとお腹が好きますので全て完食でした。)
しかし、退院してからは夫と赤ちゃんの三人での生活。
夫は料理に慣れてない人ですし、自分は自分で新生児のケアで激疲れでやっとスープを作るくらい。
そりゃ食事の質は愛育病院と聖路加マタニティケアホームに比べられないほど落ちていたと思います。
毎日体に良く、満足の行く食事をしていた頃に比べると、とにかく手当たり次第食べていたら、退院してから数日が立って母乳の量が激減!
バランスの良い食事がどれだけ大切か気付いた瞬間でした。
特別なことはなかなか出来ないのがわかっていたので、とにかく野菜スープを毎日用意し、思い出したら納豆ご飯、お餅類、果物を沢山食べ、最終的に母乳の量を再び増やすことが出来ました。
2) とにかく水分をとる
母乳の殆どは水分で出来ているのこれは言われなくても分かる事かもしれません。
普段からあまり水分を積極的にとる人ではなかったのですが、食事には必ずスープ類が含めるようにしておりました。
また私の場合、それまで保温ポットというのを使ったことがない人でしたが、聖路加マタニティケアホームで保温ポット一杯に昼と夜お茶を出されていたのを思い出し、サーモスのステンレスポットを購入。
とにかく暇があればルイボスティーを飲んでおりました。
授乳をしているといつも喉が乾いていたので、1日に最低でも2リットル以上はお茶を飲んでいたと思います。
3) 搾乳する
出産直後に母乳を増やすのに一番良いのは、赤ちゃんに吸ってもらうことですが、痛みがあったり、赤ちゃんの吸う力が弱かったり、寝てしまったりするとなかなか思い通りにいきません。
そこで機械的に体に母乳の生産量を増やす必要があるよ!とおっぱいに思わせられるのが「搾乳」。
やり過ぎると母乳が増えすぎて大変なので、量などを助産師さんに相談しながら適度に搾乳をしていくといい具合で量が増えていきました。
4) 母乳外来とマッサージ
母乳は自然に出るもの、と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、母乳育児は実はすごーく時間のかかる大変なプロセスです。
途中で痛みが酷すぎて負けそうになったり、どう頑張っても赤ちゃんが上手く吸えなかったりといったトラブルは付き物。
そんな時に、少しお金を投資して専門家にみてもらうと授乳の大変さもかなり軽減されるので、私は積極的に母乳外来に出向いて、みてもらうことをお勧めします。
私は母乳の出には問題がなかったのですが、吸わせ方や授乳の姿勢が良くなかったようで、腰痛や肩こりで大変苦労していたので、母乳外来に行き、助産師さんに相談することに。
正しい授乳の姿勢や乳首のくわせ方・位置などをみてもらい、いくつか修正をしたことで、授乳がだいぶ楽になったことを覚えています。
またおっぱいの状態もみてもらいしこりが出来ていたりすると助産師さんにマッサージもしてもらうことが出来るので、良いことばかり。
授乳が辛い時は一人で悩まず、気軽に専門家に相談してみてください。
5) 外気を浴びてストレスを発散する
出産直後は外に出かけるのが億劫になりがちですが、赤ちゃんをちょっとだけ預けて毎日外に出て気分転換をすることをお勧めします。
四六時中続く授乳、睡眠、おむつ替え、その他の家事のサイクルを続けていると、誰でも何で生きてるのかが分からなくなったり、とにかく気が遠くなる瞬間があるはず。
特に最初の1ヶ月は人間らしい反応もなく、赤ちゃんは寝て、飲んで、泣いて、ウンチをするだけなので、いくら我が子が可愛くても普通の大人ならストレスが溜まっていきます。
そんな時に、少しふーうと息をしてお茶を握ってお散歩をしたり、公園に出かけたりといったちょっとした時間があると授乳に対するストレスもだいぶ減ると感じました。
母乳の量を減らしたり、落ち着かせる方法
母乳の量が順調に増えた後ですが、時には母乳の量が多過ぎて困ってしまうこともあります。
予想しなかった時にたくさん漏れて外出先で洋服がビショ濡れになったり、赤ちゃんが全部飲みきれず溜まった母乳が詰まって乳腺炎になったり。
そんな時はどのように対処すれば良いでしょうか。
1) 定期的な搾乳はやめる
まだ乳首に痛みが残っている場合は難しい事かもしれませんが、母乳の量が増えすぎた場合は、まずは定期的な搾乳をやめる必要があります。
急にストップしてしまうと乳腺炎に発展する可能性があるので、絞り切らず、軽く搾乳をしてある程度出せたらやめて徐々に減らしていきましょう。
これで少しずつ量が調整できるはずです。
2) 水分を減らしキャベツで冷やす
これは断乳の時に良く使われる方法なので、やり過ぎると母乳が出なくなってしまう可能性があるため注意が必要です。
水分の摂取量を少し抑えながら、冷蔵庫の中で冷やしたキャベツの葉っぱを数日おっぱいに乗せて冷やします。
保冷剤などは冷たすぎておっぱい痛める可能性もあるので、キャベツを冷やした程度が丁度良いんだとか。
乳腺炎になった時も赤ちゃんに吸ってもらうことが一番は大事ですが、キャベツを使うと痛みが少し改善できるようです。
(乳腺炎になったおっぱいを冷やし過ぎるとおっぱいの繊維にダメージを与えてしまうらしいので、注意して下さい)
3) 授乳の間隔を開ける
この方法は赤ちゃんの協力がないと出来ない試せない方法ですが、量が十分に出始めたらなるべく授乳の感覚を空けていくと、不思議とそれに合わせて量が減ってきます。
最初はできるだけおっぱいを吸わせるようにしていたとしたら、少しずつ2時間、2時間半、3時間というふうに間隔を空けていってみて下さい。
ただ、この方法の場合、少なくとも赤ちゃんが2、3ヶ月くらいでないと実践できないかもしれません。
最初の数ヶ月の間は赤ちゃんが急成長を遂げるため、お腹が空いている時に気をそらしたり、別の活動をして授乳を遅らせることがなかなか難しいからです。
如何でしたでしょうか。
予定日が近づいてきていて、新生児の頃何に困ってたっけ?と思い出してみるとやはり授乳が一番の悩みだったと感じたので、上の子の時の自分の経験を振り返りながら書いてみました。
ここに書いてある内容が今授乳で困っている新米ママの皆さん、出産の準備を進めている皆さんに少しでもお役に立てれば幸いです。
愛育病院はかなりスパルタで母乳育児を指導していたのですが、聖路加ではどう違うのだろう。。。今から気になります。産後その違いについても書いてみたいと思います。